【React】tr要素で発生するWhitespace Text Nodesエラーの原因と修正方法

React のエラー「Whitespace text nodes cannot appear as a child of <tr>」は、<tr> 要素の子要素として余分な空白や改行が含まれている場合に発生します。これは、React が JSX 内の改行やスペースをテキストノードとして認識し、<tr> の直接の子として許可されていないためです。

以下に、問題の原因とその解決方法について詳しく説明します。

問題の原因

例えば、以下のような JSX コードがあるとします：

<table>
  <tbody>
    <tr>
      <td>データ1</td>
      <td>データ2</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>

このコードでは、<tr> と <td> の間に改行やスペースがあります。React はこれらの空白や改行をテキストノードとして認識し、<tr>の直接の子として扱おうとします。しかし、HTML の仕様では <tr> の直接の子要素は <td> や <th> でなければならず、テキストノードは許可されていません。

解決方法

1. 空白や改行を削除する

最も簡単な方法は、<tr> の子要素間の空白や改行を削除して、すべての <td> 要素を一行に配置することです。

<table>
  <tbody>
    <tr><td>データ1</td><td>データ2</td></tr>
  </tbody>
</table>

2. JSX 内でのコメントを使用する

空白を維持したい場合は、コメントを使用して空白テキストノードを防ぐことができます。

<table>
  <tbody>
    <tr>
      <td>データ1</td>{/* コメントを挿入 */}
      <td>データ2</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>

3. テンプレートリテラルや配列を使用する

動的に <td> 要素を生成する場合、配列を使用して余分な空白を避けることができます。

<table>
  <tbody>
    <tr>
      {['データ1', 'データ2'].map((data, index) => (
        <td key={index}>{data}</td>
      ))}
    </tr>
  </tbody>
</table>

4. CSS を使用してレイアウトを調整する

もし見た目の空白が問題であれば、CSS を使用してスペースを調整することも検討できます。ただし、この方法は直接的なエラー解決にはなりませんが、コードの整形を改善することでエラーを回避できます。

具体例

以下は、修正前と修正後の具体例です。

修正前

const TableRow = () => (
  <tr>
    <td>データ1</td>
    <td>データ2</td>
  </tr>
);

このコードでは、<td> 間に改行があるため、React がエラーを出す可能性があります。

修正後

const TableRow = () => (
  <tr><td>データ1</td><td>データ2</td></tr>
);

または、コメントを追加して空白を防ぐ方法：

const TableRow = () => (
  <tr>
    <td>データ1</td>{/* 空白防止 */}
    <td>データ2</td>
  </tr>
);

まとめ

React で <tr> 要素の子に空白テキストノードが含まれるとエラーが発生します。これを防ぐためには、<tr> の子要素間の空白や改行を削除する、コメントを挿入する、配列を使用して動的に要素を生成するなどの方法があります。コードを整理して、<tr> の子が <td> や <th> のみになるように注意してください。